TVリモコン操作法 -イギリス編-


海外に行くと、日本ではまだ放送されていないシリーズや、日本では今後も絶対放送されない番組が見られて面白いのです。たとえば、ボスニア紛争を扱ったシリアスな長編ドラマ3回連続シリーズなど、日本にはまず入ってこないのです。もちろん自作の火炎放射器やスタンガンやハンマーを装備したリモコン操縦のロボットが戦う番組など見られないのです。
さて、ここで問題になるのが言葉の壁。ヒアリングって難しいですよね。でも文字字幕が出ていればわかる単語を拾っていくとだいたいのニュアンスをつかむことができます。
幸いなことに欧米のテレビでは聴覚障害者やnon nativeな人向けに、字幕放送を行っています。ところがホテルに滞在してもテレビのマニュアルなんておいてあるはずもなし、フロントの人に聞いて理解するのもひと苦労。そんなときにはこの操作方法を思い出してください。
なお、だいたいのテレビで似たような操作方法になっていると思いますが、そんなに多くのホテルに滞在したわけじゃないので微妙に異なるかもしれません。

イギリスのテレビのリモコンって?

これがテレビのリモコンです。某有名日本企業のものでした。日本のリモコンとは異なり、赤緑黄青のボタンがあるのが目立ちます。
これらのボタンは欧米で運用されている文字放送サービス"TeleText"を操作するときの短縮操作ボタンです。

重要なボタンは2つ。
TeleTextボタン TeleTextモードに入る
標準モードボタン TeleTextモードを抜ける
なお、ボタンの名前は自分で適当につけたのでうそっこです。

字幕放送は、TeleTextサービスのうちのひとつなのです。TeleTextは日本でいうところの文字放送にあたります。

TeleTextが利用できる放送局

TeleTextサービスは、地上波放送のサービスです。いくつかのホテルではケーブルテレビや衛星放送が入っていますが、これらのチャンネルではTeleTextを使うことはできません。
これを見分けるには、チャンネル切り替え直後の画面に注目してみてください。

画面下に、放送局名"Channel 4"が表示されています。これが出ればTeleTextサービスはOKです。なお、TeleTextモードに対応している番組でも、バラエティ、生放送の朝のニュースなどは字幕表示がされません。テレビガイドや新聞の番組表にのマークがあれば、字幕放送がされています。

TeleTextモードでの操作方法

"-/--" ボタンを押すと、TeleTextモードに入ります。まずは、P100の総合メニューからはじまります。

この画面で表示されたとおりにいろいろと番号を打ち込んでいくと、天気予報、ニュース、番組表などいろいろと見ることができます。ただし放送電波の隙間を使っているので遅いです。3桁の数字を入力するとその番号に対応する項目へと画面が切り替わります。遅いですが。字幕放送の番号は、"888"です。
「8」「8」「8」と入力すると、下のように再びテレビ画面があらわれます。

このまま10秒ほど放置しておけば、字幕が表示されるはずです。字幕が表示されない場合には番組表を確認してみましょう。TeleTextに対応していますか?CMも字幕が表示されるものは少ないですよ。

チャンネルを切り替えるときには

TeleTextモードに入ってしまうと、数字キーがすべてTeleTextの項目切り替えのために使われることになります。数字キーを押してもチャンネルは切り替わらずに、TeleTextの画面がむなしく映るだけです。これは字幕表示状態のときにも同じです。
チャンネルを切り替えたいときには、一度「標準モードボタン」を押し、TeleTextを抜けてから操作しましょう。チャンネルを替えた後、字幕を表示したいときには、また「TeleTextボタン」「8」「8」「8」と操作しなければなりません。めんどくさいですね。

最後に -操作ボタンが見つからないときには-

今、ここに書いたマークのボタンが見つからないことがあるかもしれません。リモコンのボタンを片っ端から押してみるのも手です。うまくTeleTextモードに入ったら、数字キーで"888"を入れるとなんとかなるものです。
逆にTeleTextモードから抜けられなくなってしまったときには、リモコンではなく、テレビの主電源を切ってみましょう。再びテレビのスイッチを入れると、ふつうのモードに戻っているはずです。
戻らなかったら?・・・・・・・・・フロントの人でも呼びましょうか。


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